ゲームデバッグのバイト(仕事)はきつい?ゲーム好きは辞めたほうがいい?

ゲームデバッグの情報。結論から入りますがゲーム好きな人はデバッグは止めたほうがいいですね。理由は好きなゲームのデバッグができるとは限らないからです。仕事なので嫌いなゲームのデバッグをするほうが多いです。

ゲームデバッグの仕事

デバッグとは、コンピューターのバグを見つける作業であり、たまにネットの求人広告で掲載されています。過去にデバッグの仕事(アルバイト)をやったことがあるのでその時の体験談を書いてみます。

デバッグは現場(会社)によって労働環境や待遇は異なると思うので、あくまでも参考程度に。

ゲームデバッグ求人の探し方

雑誌の求人(タウンワーク等)にはほとんど掲載されてないと思うので、ネット求人から探すといいでしょう。

ゲームデバッグの面接

ゲームデバッグの求人はあまりないので面接自体も特殊なんじゃないかと懸念されると思いますが、一般的な企業の面接となんら変わりません。集団面接で面接2人、面接官2人。質問等は交互に聞かれます。

質問内容はゲーム系に特化。好きなゲーム(スマホゲーム含む)、やり込み経験(タイムアタック、RPGのアイテムコンプ、レベルMax等)があるか、音ゲー経験、好きなボードゲーム(将棋やチェス)。

志望動機「どうしてデバッグの仕事をやろうと思ったのか」も聞かれます。

ゲームデバッグの待遇・時給・勤務時間

私の会社は時給1050円。頑張れば昇給できるとのことなので、一般企業のアルバイトと変わらず。加入条件を満たせば社会保険有り。シフト制でリーダーが明日入れるか直近の入れる日を聞いてきます。

ゲームデバッグの現場・雰囲気

面接に合格し採用されたので、担当者に案内されて現場に入ったのですが想像してたのと違ったのでびっくりしましたね。現場内は細長い机が10~15台並んでいて、それぞれの机にパソコンが設置。ぎゅうぎゅう詰めで人数は細かく数えてないですが、1部屋で数百人前後?はいました。

率直な感想として、「こんなにデバッグ作業者いるのかよ…」と心の中で思いました。想像してたのは個室や小部屋、仕切りとかで区切って5人程度のチームで作業をするのかと思ったのですが全然違いましたね。

数百人のスタッフの前で軽く挨拶をしてからリーダーのところに行き指示を仰ぎます。

デバッグの現場なので、年齢層は若く20~30代ぐらいの男女が大半を占め、女性は真面目そうな子からヤンキーっぽい子、ギャル等色々。年配の男女はほぼ見当たらず。

あと、これは採用が決まって現場に入る前に採用担当者から1点だけお願いがあると言われました。それは会社内で人とすれ違ったら必ず挨拶はするようにとのことです(会社内で外部の人間とすれ違うため)。

まあ、普通に働いてたら挨拶をするのは常識ですが、何でこんなことをわざわざ言うのか聞いたところ、そういう傾向の人(挨拶をしないのが普通と思ってる)が多く集まっていると言ってましたね。

なので、礼儀を重んじる人(挨拶を無視する人は許せない!等)はデバッグ現場の雰囲気に合わないかなと思います。

ゲームデバッグの作業内容

私が作業したのはゲームアプリの不具合チェック。この不具合作業は、キャラクターの言動や行動がそのキャラクターの性格と一致していない様子(キャラ崩壊してないか)、台詞の誤字脱字(日本語が不自然、漢字が間違ってない)等。

日本語の誤字脱字は普段動画ばかり見て、読書やテキストを読まない人はかなりきついでしょう。最近の人は動画ばかり見て、活字離れが増えていると聞きますが、慣れてないとかなり見落としがちになります。

個人的にはキャラ設定が崩壊してないか確認する作業が一番大変です。

例えば、学園系のゲームの場合は登場キャラクターに先輩・同級生・後輩という上下関係がありますね。上下関係ですと自分より先輩はさん付け、同級生はタメ口、後輩には呼び捨てやあだ名付けとかになるのですが、これらを全て把握する必要があります。

登場キャラクターが10人いたらそれぞれの先輩や後輩関係とかを理解した上で台詞におかしい箇所がないかチェックし報告します。

登場キャラクターの上下関係や台詞集(この人物に対しは呼び捨て、タメ口、ちゃん付け等)はエクセルでびっしりまとめられてたので、覚えるまで大変です。

人と関わりたくない人はゲームデバッグに向いてる?

人と話すのが苦手な人、人と関わりたくない人はデバッグがお勧めという記事が多いですが、それは間違いかなと。デバッグは間違いがあったら周りや担当リーダーへ頻繁に報告するので、デバッグはかなり密なコミュニケーションを要求されます。

デバッグより物流倉庫のピッキング作業や工場のライン作業とかのほうがまだ人と喋りませんね。

ゲーム好きはデバッグに向いてない?

冒頭で述べましたが個人的には向いてないと思います。まず、前提として好きなゲームのデバッグができるとは限らないからです。

企業にもよりますが、求人ではゲームのアプリや家庭用ゲームのデバッグと書かれているだけで、具体的にどんなゲームのデバッグをやるのかは書かれていないです(企業秘密にあたるため)

どんなゲームのデバッグをやるかは当日現場で分かります。

ゲームのデバッグをやりたいと思う人はゲーム好きだと思います。好きなゲームのデバッグをやってみたいと思うかもしれませんが、実際は嫌いなゲーム、または興味のないゲームを担当することのほうが多いかと。

嫌いなゲームや全く興味のないゲームでも長時間プレイに耐えられるのかということですね。

デバッグのリーダーもゲーム好きよりそうでない人のほうがデバッグの仕事は向いてるし長く続いてると言ってました。

嫌いなゲームや全く興味のないゲームを長時間プレイするのは苦痛ですよね。自分の好きなゲームのデバッグをするのでしたらやりがいはあると思いますが、デバッグ作業者はデバッグをするゲームは選べないです(既に案件が決まってるため)。

複数の案件(学園、RPG等)があってその中から好きなゲームのデバッグをやりたい!と思ってる人もいるかと思いますがまず不可能です。少なくとも私の現場では無理でした。

他にも、完成されたゲームを遊ぶのとデバッグの作業は全く別物です。家でプレイするゲームは仕事ではなく趣味でありデバッグは仕事です。

ゲームデバッグのデメリット

1日中パソコンやスマホと睨めっこするので目を相当酷使。1時間に10分程度は目を休んでOKでしたが、それでも疲れます。頻繁に目薬指してる男性もかなりいました。

2つ目はデバッグで正社員の仕事がない?ということです。私の現場ではデバッグの正社員は存在せず、契約社員は数人いると言ってましたね。本気でデバッグをやって正社員目指してるという人は止めたほうがいいでしょう。正社員を目指してるなら就職活動するのがおすすめ。

3つ目は超単純作業なので飽きます。基本的にデバッグは間違い探しをするだけですので。

物流倉庫のピッキング作業(Amazon倉庫等)や工場のライン作業なども単純労働なので結構飽きますが、個人的にはピッキング作業とかのほうがまだマシかなと。というのもピッキング作業なら、ロケを動きまわるので適度に体力を消耗して気分転換になるんですよね。パソコンやスマホを1日中見るわけでもないので、テクノストレス(VDT症候群)になることもないです。

ゲームデバッグに向いている人

  • 周りとコミュニケーションを取るのが好き(若者)
  • 1日中パソコンやスマホをいじっても目が疲れない
  • 1日中座り作業でも問題ない
  • 超単純作業でも飽きない
  • 将来正社員を目指してない
  • 嫌いなゲームを長時間プレイしても苦にならない

全て該当する人はデバッグに向いてます。

ゲームデバッグまとめ

デバッグは現場によって多少の違いはありますが、ある程度は共通してるかなと思います。私の場合はゲームアプリのデバッグでしたので、家庭用ゲームのデバッグをやってみたかったですね。

スクウェア・エニックス、任天堂クラスの大手ゲーム会社のデバッグでしたら現場の雰囲気や待遇とか違うかもしれません。

ゲーム好きの人はYouTubeやニコニコとかでゲーム実況等をやるのがいいと思います。最近は著作権が解放されているゲームが多いので、自分の好きなゲームを実況したり紹介するほうが楽しいですしね。

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